園長が見てきた男性保育士の活躍事例5選!

昔から今も変わらず女性の保育士が多い保育園。
男性の保育士の活躍が陰に隠れてしまいがちですが、最前線で活躍している男性保育士はたくさんいます!
でも、男性保育士ならではの悩みや葛藤で働きづらさを感じているのも現状にあります。
男性保育士の割合
厚生労働省が発表している「保育士登録者数」を見ると令和2年度の時点で
女性保育士約158万人に対して男性保育士は約8万人です。
圧倒的に女性が多いです。
また、厚生労働省の別の調査では男性保育士の離職率は女性と比較すると高く、女性が7.9年なのに対して男性は6.2年です。
ただでさえ、貴重な男性保育士なのに離職率も女性より高いとなると現役で働いている男性保育士はさらに少なくなっているのが現状です。

男性保育士の離職理由
離職に多い理由は
「賃金が希望と合わない」です。
処遇改善などで徐々に上がってきているのも事実ですが、異業種と比べると低かったりで将来を考えると早いうちに別業種へ転職を考える人が多いようです。
女性保育士よりは男性保育士の方が年収は高いようですが、異業種と比べると低いです。
女性が多い職場で、上司も先輩も女性がほとんどで、そんなか働くのは居心地が良くもなかったりするのもよく聞きます
悩みの多い男性保育士
私は今までに何人もの男性保育士を見てきましたし、一緒に働いてきました。
辞めた人もいます。
続けている人もいます。
園長先生になった人もいます。
家族を養っている人もいます。
ステップアップもキャリアアップも男性も女性も変わりません。
いろんなパターンの男性保育士の働き方や男性保育士ならではの悩みについてをお話ししますので、少しでも今の悩み解決のきっかけに繋がったり、働き方の改善に繋がればいいなと思います。
こういうニュースが出るたびに男性保育士は働きづらくなってしまいます。
ほとんどの人は一生懸命頑張っているし、ただ子どものことが大好きなだけなのに…。
こんなふうに疑われることを前提として保育をして、配慮をすることが当たり前になっていますが、なんでだろうと思う反面、保護者に安心を得てもらうには必要だったり、男性保育士が自信を持って子どもと関わるためには必要だったり、葛藤があります。
男性保育士だからこその悩み、心得はそれぞれに持っているものです。
男性保育士だからこそ出来ることもあります!
改めて書きますが、私は女です。
「女に俺たちの気持ちがわかってたまるか!!」と言われればそれまでですが、私は男性保育士を応援&歓迎側なので許してください。
そんな私がこれまで見てきた中で、男性保育士が特に活躍していたと思える事例を5つご紹介しておきます。
- スポーツが得意な5年目保育士
- 乳児担任の8年目の保育士
- 園長先生になった保育士
- コミュニケーション苦手な保育士
- ピアノが得意な新人保育士
case1 スポーツが得意な5年目保育士

新人保育士としての1年目の時。
幼児クラス担任を任され、補助として保育を学ぶことが多かったA先生。
書類が苦手なうえに期限が守れずよく注意を受けていました。
男性の中でも体ががっしりとしているA先生。
子ども達はそんなA先生に対して怖がることもなく、むしろ大人気でした。
体によじ登ってアクロバティックに遊んだり、戸外では本気で鬼ごっこをしたり、サッカーをしたり。
毎日のように遊びに誘われていました。
そんなA先生は運動が得意でした。
2年目からは園のカリキュラムの一つである「体育」を任されることになりました。
もう俄然やる気です!!
モチベーションアップにも繋がりました。
そんな感じで保育も体育も経験を積み、少しずつ自信も持ち始めます。
そこで少し悩みが出始めます。
「子どもへの声掛けの仕方」「区切りの教え方」です。
自分が子ども達に対して強い口調になっているかもしれないと。
声の大きさ、声色と大きな体も相まってそんなふうに聞こえるかもしれません。
ここは、幼児対象の体操教室やスポーツクラブではなく保育園です。
慣れからなのかなんなのか、周りから聞いても強く感じることもあり注意を受けたこともあったそう。
ちょうどその頃ニュースでも「不適切保育」が問題になっていました。
自分の保育を振り返ります。
声の掛け方を意識して保育するようになりました。

意識することは大切です。
今も体育を教えながら、自分にしか出来ない保育を続けています。
自分にしか出来ないこと
体育を教えて運動会の練習では大活躍です。
戸外での遊びでも全力で体を動かして遊び、子どもたちに毎日誘われています。
運動会の大人のリレー対決ではアンカーでごぼう抜きをして勝利し、大歓声を浴びていました!
ちょっと苦手なこと
・早番勤務が少し苦手….入社当初はたまーーに寝坊がありましたが今はありません!
目覚ましを何個もセットしているそう。
・書類作成がいつも先延ばしになりがち。
でもだんだん慣れてきて早くなりました!
case2 乳児担任の8年目の保育士

男性保育士で乳児クラス担任は珍しいのではないでしょうか。
1歳児クラスを任されているB先生。
制作は苦手ですが、苦手なことは他の先生に助けてもらいながら保育をしています。
どうして男性保育士は乳児の担任にあまりならないのかというと、泣いてしまうことが多いんです。
赤ちゃんは「母」から産まれます。
これはどうしたって変わりません。
そのため、やはり女性に安心を感じやすいです。
保護者の方たちも赤ちゃんには女性の保育士が良いと考える方も多いかと思います。
でも、1歳にもなれば動きは活発になるし、元気いっぱい体力いっぱいの男性保育士との関わりを子ども達はとても喜びます。
イヤイヤ期に入っても「B先生がいいいーー!」と大泣きする子もいるほど。
その度にB先生は鼻の下を伸ばしながら「ありがとう!」と言って向き合っています。笑
そして、B先生はとにかくよく動きます。
「お鼻出た」「ウンチ出た」など、そんな時は、秒で動きます!!
これはB先生ならではです。

女性ばかりに囲まれて、毎日のように先輩保育士から注意や指摘を受けているB先生。
それでも、それは悩みになっていないよう。
素直な性格のため、しっかりと受け止めます。
かといって次に活かせているのか、次は改善されるのか…というとそうではないのが現状ですが、B先生にとっては働きやすい環境のようです。
これからもこの園で保育士として働き続ける気持ち十分です!
男性保育士として気をつけていること
清潔感を保って、身だしなみを整えることに気をつけているようです。
髭や髪がのびてくると見た目の印象が悪いですもんね。
できるだけ爽やかに!を目指しているそうです。
ちょっと悩んでいること
先輩保育士からは何回も同じことを注意されているB先生ですが、先輩のことを尊敬して信じているため素直に受け入れて反省しています。
が、、後輩からキツく言われることもあるそう。流石に後輩からそんなに冷たい態度を取られると困っちゃいますよね。
女性が多い職場ならではのことなのか、女性の機嫌を伺いつつ言葉選びをするのが大変なようです…。
ただ、B先生も一言多く余計なことを言いがちなので、わかる気もします。笑
case3 園長先生になった保育士

園長先生になることが目標だったC先生。
主任時代からスーパー主任と呼ばれるほどバリバリ活躍していました。
勤務時間なんて関係なし!!
自主的残業で一日中保育園!!
そんな感じで仕事が全てのC先生。
やる気が空回りしすぎて主任だったC先生は、職員に対しても子どもに対しても少々厳しめでした。
考え方としては教育に重きを置いた保育という感じでしょうか。
スーパー主任を経て念願の園長先生となったC先生。
C先生は自分が男性だからこそ、男性保育士の悩みがわかりますし共感できます。
気をつけるべきなこともわかります。
私からしてみれば「気を使いすぎじゃない?」と思ってしまうようなことでも、
かなり気を使っています。
「おむつ替えや着替え、午睡の寝かしつけ」は特に気を使っているようです。
今までの経験上、男性保育士に対しての保護者の心配な声を聞いてきたのでしょうね。
そして、C先生の自分だからこそ出来ることは
「パネルシアター」です。
何十種類のパネルシアターを持っているし、オリジナルのパネルシアターもあります。
時には職員に向けてパネルシアター講習もしています。
「パネルシアターといえばC先生」といわれるほどです。
ほかの誰にも出来ない特技になるくらいまで極めたC先生ならではの保育の強みですね!

自分にしか出来ないこと
・園長として男性保育士の悩み解決や配慮に人一倍気をつけて取り組んでいます。
職場の男性保育士の悩みに共感したり、気をつけるべきことを自分の経験をもとに教えることができます。
・パネルシアターやバルーンアートのレパートリーが無限大!!
男性園長としての悩み
女性が多い職場でみんなをまとめるのはかなり大変そうです。
女性保育士からのちょっとしたお願いや悩み、質問など一つ一つに囚われすぎてしまいがちです。園長になりたての頃は、みんなに気を使いすぎた結果、みんなにいい顔をしている感じになり最終的に信用されなくなった事態にも…!
今でも女性保育士の愚痴や文句に振り回されているようですが、一生懸命頑張っているC先生のことをみんな信頼しています!
case4 コミュニケーション苦手な保育士

人と話すのが苦手でコミュニケーションを取るのが難しいD先生。
人間関係で悩み職場は変わりながらも保育園で働き続け、今の園に落ち着いています。
今も変わらずコミュニケーションは苦手です。
書類も苦手です。
制作も苦手です。
忘れっぽいです。
でも、自分で苦手なことは理解しています。
なので自分の目標にも必ず掲げます。
定期的に園長と面談をして振り返りながら反省をし、アドバイスを受け入れてちゃんとその目標は達成しています。
制作も良くなってきたと一緒に組んだ先生が話していました。
お迎え時の保護者とのコミュニケーションも苦手ですが、自分なりに「何かエピソードを話そう」と意識しています。
そんなD先生は、子ども達に遊ばれています。笑
D先生の言うことは子ども達はあまり聞きません。
でも、行事の時はまとまってくれるんです!
子どもが大人なのか…笑
これはこれで、D先生と子ども達との関係の築き方なのかなとも思います。
だって子ども達はD先生のことが大好きだから。
保育は1人ではできません。
子ども達があまりにもまとまらない時や区切りが曖昧すぎる時はサブの先生がしっかりと支えます。
そんなD先生。
得意は絵本の読み聞かせだと自身が話しています。
まだまだではありますが、自分の得意を持っていることは素敵なことだと思います。

男性保育士として気をつけていること
トイレで女児と2人にはならないように気をつけたり、幼児の女の子の排便のお尻の吹き上げは女性保育士に頼んだりなど、幼児担任だからこその男性保育士としての配慮を徹底しています。
ちょっと苦手なこと
コミュニケーションが苦手なこともあり、子どもたちをまとめるのが苦手です。
でも、子どもたち個々との関わりはとっても楽しんでいます!
まとめるのが苦手と言いつつ、絵本の読み聞かせを得意としていて毎日読み聞かせを頑張っています。
さらには「〇〇ができるようになりたい」など、自分の中で小さな目標を持って取り組んでいて、前向きな姿勢がいいですね!
case5 ピアノが得意な保育士

音大卒でピアノのプロの保育士のE先生。
これほどの特技があればもう十分!!という感じではありますが、そうはいかないのが保育士です。
保育中にピアノをずっと弾いているわけではありません。
ほとんどが保育です。
ただ、このE先生は小さな子どもにピアノを教えていた経験を持っていました。
子どもとの関わりもすごく上手で勤務初日から大人気でした!
1年目は魔の2歳児クラス担任で、毎日のようにイヤイヤ期と格闘していましたが、悩むこともなく疲れを見せることもなく、子どもの成長を見逃さずに喜びを感じながら楽しみ、本当に素敵な保育士です。

音楽のプロのE先生を中心に子どもたちとオリジナルソングを作る活動も始めています!
幼児クラスのリトミックも担当しており、リトミックを通して子どもたちの成長に気づき、それをしっかりと先生同士で共有したり子どもたちに伝えているのも魅力です。
自分にしか出来ないこと
音楽で子どもたちと触れ合い、音楽を通して子どもたちの成長を感じることができています!
私から見たE先生のすごいところは、一度も体調不良で休んだことがないことです。
これは、簡単なことではないです!
自分の体調管理がちゃんと出来ている人は、仕事もしっかりと出来るということですね!
ちょっとした悩み
特に女の子から大人気のE先生。
E先生の取り合いで喧嘩が始まったり、E先生の取り合いで騒がしくなったり…そんなこともよくあります。
E先生はまだ新人なので、子どもたちも「E先生なら大丈夫」という気持ちがあるのでしょうね。
そんな時は、ベテラン先生が子どもたちに声をかけて一件落着です!
女性保育士は男性の活躍をどう見ているのか聞いてみた

実際に保育園で一緒に働いている女性保育士に男性の活躍についてどう感じているのかを聞いてみました。
インタビューに答えてくれた先生たちの紹介!!
主任をしているF先生

幼児クラスの担任もしならが主任業務もしています!
子どもたちには、「遊ぶと時」と「話を聞く時」の区切りがしっかりとつけられるように日々保育を頑張っています。
2年目の新人G先生

乳児担当です。
0歳児の子が卒園するまで見届けるのが私の夢です!
やならくちゃいけないことが溜まると、いっぱいいっぱいになりがちなので余裕を持って仕事をすることが目標です。
保育士経験20年のH先生

保育のことならなんでも任せて!
先生たちからも、子どもたちからも、保護者からも、信頼度は負けません。
では、インタビューを始めましょう!

みなさん、男性保育士についてどう見ていますか?
男性だからこその「ここはすごい!」と思うところや「ここはちょっと困る」「ここを任せるのはちょっと心配」などもあれば聞かせてください。


私は今、幼児クラスを男性保育士の先生と一緒に担任をしています。
保育士って結構、力仕事や体力勝負なところがあるので重いものを運んでもらうときや外で思いっきり遊ぶときにはすごく助かりますし、一緒に組んでよかったなと思います!


私は乳児クラス担当で、男性保育士の先生も担任として一緒に働いています。
私は、子どもとのスキンシップが絵本や玩具や手遊び、抱っこなどで比較的落ち着いた関わりになりますが、男性の先生は体全体を使った遊びでスキンシップを取っていて、子どもたちが思い切り笑ったり「もっともっと!」とリクエストしたりする姿を見ると、遊びの盛り上がりが違うなと感じます。

まぁ、みんな自分なりに頑張っているし成長しているし、先生自身が楽しんでいることは良いことですね!
盛り上がりすぎると先生も調子に乗っちゃって、騒がしさの限度を超えてしまうこともあるけどね…
その辺がちょっと怖いなーと思うこともありますね。
危険や怪我につながったりしないように!
そのためにも私が、目を光らせて指導しています。笑


声かけの仕方とかも気をつけてくれている感じはします。
男性の声って大きくて低くて響くので、ちょっと強く言っただけで怖さを感じやすいので。
トイレや着替えもできるだけ女の子は私がつくようにしています。
私たちはもちろん男性の先生のことを信じていますが、保護者からの不安や心配を予測しての配慮です。
せっかく頑張っている先生が「男性だから」といって保護者から少しでも疑いの目を向けられるのは避けたいです。
もしかすると、男性の先生からしてみると私たちに対して申し訳なさを感じることがあるかもしれませんが、全然そんなことはないです!

確かに、男性は声もそうですが力も強いので、色々気をつけないといけないですよね。
男性の先生も大変なのですね!
女性に囲まれているので、女性慣れしていると思いきや、全くそんなことはなくていつも気を使っている感じはあります…
でも、新人の私にも優しくしてくれてありがたいです。
ただ、私はわからないことを聞くときは、なぜかいつも女性の先輩に聞いてしまいがちではあります…笑 すみません。信用していないとかそんなことではないんです!!!


あはは!!笑
もし、違ったことを教えたらその子が怒られちゃうし、あなたなりの気遣いでもあるんじゃない??
うちにいる男性の先生はみんな素直なところは本当に素敵だと思う!
かといって言われたことをするだけじゃなくて、ちゃんと自分のやりたいことも持っているところは素晴らしいこと。

愚痴や文句も聞かないですもんね!
子どもたちは男性の先生たちのこと大好きですし、保護者からの連絡帳でもよく名前が出てくるくらいお家でも話題になっている感じが嬉しいですね。
子どもにとっては、保育園の先生に「男性」「女性」はあまり関係ないのかもしれないですね!
気にしているのは大人だけな気がしてきました。
だって、私の髪が短いときには先生って男の子なの?と子どもに聞かれたことありますもん。笑

みなさん、話が尽きませんね!
男性の先生のことをよく見ていて、一緒に働く仲間として大事に思っているということが伝わってきました。
私も、男性女性関係なく一人ひとりの良いところを発見して、認め合って補い合っていける現場作りをしていきます!
これからも、みんなで力を合わせて良い保育をしていきましょう。
よろしくお願いしますね。

↓実際に男性保育士への感謝の声はたくさんあります!
さいごに:子どもにとって保育園の先生とは

子ども達にとっては先生が男なのか女なのかはあまり関係ありません。
年長さんにもなれば性別を理解し始めますし、着替えなどにも配慮が必要ですが、
日常の保育に男性、女性は必要ないんです。
男女で見ているのではなく、「この先生はこんな先生」として見ているんです。
だからこそ、自分の持ち味を持っておきたいところです。
気にするのは、保育者側と保護者くらいです。
と、簡単に言いましたが、大きなネックですよね。
ですが
子どもを第一に考えてください。
子どもにとってあなたは必要です!!
自信を持ってください。
この男性保育士、苦手なこともありましたよね??でもその分自分にしか出来ない得意なことをたくさん活かしています。
苦手なことがあるのは女性の保育士も同じです。
男性保育士は正直なのでそれが周りに見えやすいだけなんです。
本当に一生懸命です。



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