【保育園長の食育コンサル体験記】好き嫌いの多い子どもがなんでも食べられるようになった方法教えます!

保育のなるほど

保育園はなんでも食べられるようになる魔法の場所

保育園はなんでも食べられるようになる魔法の場所
保育園はなんでも食べられるようになる魔法の場所

保護者からよく不思議がられることの一つ。
「家では野菜は一口も食べないのに保育園ではおかわりまでしているなんて信じられません」
「家では食べ終わるのにかなり時間がかかるのに保育園では時間内に食べ終わっているなんて…」
こんな言葉をよく聞きます。

保育園ではなんでも食べる
保育園ではなんでも食べる

私たちからしてみればお家で食べないことが信じられないくらい子ども達はなんでもよく食べます。
私の保育園では、子どもたちは調理の先生に美味しかったメニューのレシピを頼むことが最近の日課になっています。
レシピをお家の人に渡して、お家で作ってもらって…連絡帳に保護者から感謝の言葉もいただいています。こんなに嬉しいことはありません。

ただ、みんながみんなそんなわけではありません。
どうしても食べられないものや、食べず嫌いや、苦手な献立は全く進まない子など、保育園でも食事が課題な子どもはいます。
苦手な食べ物があると給食が楽しくありません。
「食」はこれから先、一生続く生きる上で必要なことです。
栄養面を考えても必要です。

私は子ども達にはいろんなものを食べて食を楽しんでもらいたいと思っています。
今までの経験から、全く食べなかった子どもがなんでも食べられるようなった方法を教えますので良かったら参考にしてください。

  1. 牛乳一口とご飯一口しか食べなかった子がなんでも食べられるようになった
  2. 野菜や果物があるだけで泣いていた子が自分から食べるようになった
  3. 苦手なものを一口食べるだけで嗚咽していた子が残さず完食するようになった

❶牛乳一口とご飯一口しか食べなかった子がなんでも食べられるようになった

牛乳一口とご飯一口しか食べなかった子がなんでも食べられるようになった
牛乳一口とご飯一口しか食べなかった子がなんでも食べられるようになった

2歳児クラスで入園 あやのちゃん
極度の人見知り、場所見知り。
家庭でもかなりの偏食で食べられるものは少ない。

2歳児クラスで入園したあやのちゃんは、当初ほとんど泣いて過ごしていました。
特に、給食の時間になると泣き声は大きくなり、食べることができません。
ただ、預かり時間が長い保育園で給食を食べないとなるとお腹は空くし、心配です。
また、こんな状態がいつまで続くのか先生達も不安になってきていました。

Step①
大号泣なので他の子どもたちもあやのちゃんが気になって食が進まなくなってしまうため、あやのちゃんは園長と一緒に別の場所で食べるようにしました。

1対1で接することによって、泣き止むことが出来るようになり、牛乳一口、ご飯一口は食べられるようになりました。
まずは、それ以上は無理をさせません。
1週間ほど続けます。この期間はお迎えは給食後に来てもらいました。

Step②
あやのちゃんの好きな食べ物や食べられるものを見つけていき、少しずつ食べる量を増やしていきます。

牛乳とご飯は食べられることがわかっているので、一口、二口と順に食べる量を増やしていきます。
元々食が細いので、提供料全てを食べることは難しいですが、食べられる分は食べさせていきます。
もう食べたくない時は泣くので、それでストップします。
また、唐揚げやグラタンなど好きなおかずもわかってきました。
好きなおかずは食べるようになります。
ここまでくれば一日預かりが出来るようになります。1ヶ月くらいかかりました。

Step③
友達と一緒に食べるようにする

好きなものだけでもある程度食べられるようになってきたので友達と一緒に食べます。
まだ泣いたりしますし、担任に全部食べさせてもらっています。

Step④
野菜なども一口だけでも食べるようにしていく

野菜類やお肉なども食べるようになってきたものの飲み込むまでにかなりの時間がかかります。
ずっと声をかけていないと「もぐもぐ」が止まってしまって食事が進みません。

先生
先生

あやのちゃん!

もぐもぐだよ〜もぐもぐごっくん!

あやのちゃん
あやのちゃん

もぐもぐ…

…ぐすんっ。。。

先生
先生

もうごちそうさまにする?
じゃあ、あとこれだけ食べたらおわりにしよっか!

あやのちゃん
あやのちゃん

うん…


一口を入れすぎないようにして、少量にすることで噛みやすく飲み込みやすくなります。

Goal
半年経った頃には、提供量の半分は食べられるようになりどんなおかずも一口は食べられるようになりました。
年中さんになった今では時間内に全量を完食しています!!
もちろん泣くこともなく、笑顔で食べています。

❷野菜や果物があるだけで泣いていた子が自分から食べるようになった

野菜や果物があるだけで泣いていた子が自分から食べるようになった
野菜や果物があるだけで泣いていた子が自分から食べるようになった

1歳児クラスで入園 はやとくん
食べることは大好きだけど好き嫌いがはっきりしている。

野菜や果物が苦手なはやとくんは、保育者が食べさせようとすると泣いて嫌がったり怒って嫌がったり激しく抵抗します。
「一口だけでいいから食べてみよう!」「これ食べたらおしまいだよ」と声をかけても頑なに口を閉ざします。

Step①
果物よりもまずは野菜から食べられるようにしていく。
好きなものを口に入れたすぐ後に苦手なものを口に入れて、食べられた喜びを味わえるようにする。

食べることは好きなので、好きなおかずやご飯はどんどん食べるはやとくん。
好きなものの時はなんの迷いもなく口を開けてくれるので、好きなものを口に入れたすぐに苦手なものも口に入れます。
味は好きなおかずの味になるので、そこまで嫌がりません。
好きなおかずと一緒に口に入れても食べられることは多いです。

Step②
果物の苦手意識は強いので、1㎜サイズの大きさを一口だけでも口に入れられるようにしていく。

1㎜です。笑
本当に小さいです。
それでも嫌がります。
口に入れても口から出します。
でも、それでいいんです!
まずは味を知ることが大事。

Step③
苦手なものの場合は、抱っこをしたりして甘えられる状態で食べる

ハヤトくん
ハヤトくん

うぇーーん!!

これ食べない!

先生
先生

どうしたの?

これ嫌いなの?食べたくないの?

ハヤトくん
ハヤトくん

うん…

キライ!!食べない!

先生
先生

じゃあ、食べなくていいよ。

ごちそうさまにしよう?

ハヤトくん
ハヤトくん

うぇーーん!(怒り泣き)

先生
先生

ごちそうさましないの?

おいで!!(ハヤトくんをお膝に座らせる)
ほら見て。小さくしたよ?
これを1回だけ食べておしまいにしよう!
せーの!あーーーーん。

ハヤトくん
ハヤトくん

あーーーーーん。(口に入れる)

うぇーーん。
もぐもぐ…ごっくん。

先生
先生

食べられたね!!

すごいね!!

ハヤトくん
ハヤトくん

うん,,,ぐすん…

(機嫌がすぐに良くなり)

ごちそうさまでした♪

苦手なものはわかりやすいくらいに最後まで残しているハヤトくんですが、保育者の膝の上に座ったりすると、食べてくれます。
半年経った頃には野菜を残すことはなく全部食べられるようになっていました。

Goal
苦手だった果物も少しずつ食べられるようになり、1㎜の大きさから1㎝の大きさへ…。
年少さんになった今ではなんとか全部食べています。
果物はまだ苦手ですが、自分で食べることも増えました!!

❸苦手なものを一口食べるだけで嗚咽していた子が残さず完食するようになった

苦手なものを一口食べるだけで嗚咽していた子が残さず完食するようになった
苦手なものを一口食べるだけで嗚咽していた子が残さず完食するようになった

4歳児クラスで入園 サキちゃん
苦手なものを口に入れると、嗚咽する癖があり、好き嫌いが多い。

特に苦手な食べ物は鶏肉です。
また、どんな食べ物でも一口がとても小さく、大きな一口を入れると嗚咽します。
ただ、好きなメニューの場合はおかわりをするくらい食べることが好き。

Step①
苦手な鶏肉は、小さいサイズにして食べやすくする。
最後に鶏肉だけが残ることがないようにして、好きなおかずと一緒に食べられるようにする。

小さいサイズにするとある程度食べやすくなりますが、口に入れるとやはり嗚咽はします。
なので、その後すぐに好きなおかずや汁を食べられるように残しておきます。

Step②
自分では口に運ばないので、保育者が援助したり声掛けは欠かさないようにする

先生
先生

サキちゃん!

お肉を半分は先に食べておこうね!

サキちゃん
サキちゃん

うん…

(中々進まず…)

先生
先生

今日のメニューで好きなものはどれかな??

サキちゃん
サキちゃん

これとこれ…

先生
先生

じゃあ、好きなものと一緒に食べてみよう!

先生が一口だけお手伝いしてあげるね!

あと、少しだけ小さくしておこう。
はい、あーーん!
あとは自分で食べられるかな?

サキちゃん
サキちゃん

先生!

半分自分で食べたよ!!

先生
先生

サキちゃんすごいね!!

がんばったね〜!

出来るだけサキちゃんのそばに保育者がいるようにします。
食べた時は思い切り褒めて喜びを共有するようにします。

Goal
年長さんになった頃には、苦手なものでも自分から口に運ぶようになり完食出来るようになりました。
「ごちそうさま」の時間より少し遅れることもありますが、「先生全部食べたよ!!」と嬉しそうに教えてくれます。

おわりに

保育園ではなんでも食べられる不思議の答え。

まずは時間
保育園での給食はごちそうさまの時間がある程度決まっています。
だから、自然と食べようとするんです。
ごちそうさまに間に合うように。

でも、進まない。
飲み込むのにも時間がかかる。
そこで先生の登場ですね。
「先生がお手伝いしよっか?」
自分で食べるより、食べさせてくれるなら…と
だいたいがこの一言で一口は食べます。
そして、おもいーーーっきり褒めます!!
一緒に喜びます。
そしたら、次の一口も食べてくれるんです。
そして、自分からフォークを持ち、自分で食べ始めます。
ほんとすごいですよね。

↓保育園と家での食事が違いすぎて保育士の援助方法が具体的に知りたい親はたくさんいます。
保育士は、その子その子に合わせた援助方法を行うので100人いれば100通りあり、感覚的に援助している部分もあります。

保育士の給食援助

あとはやっぱりお友達効果。
良いところを見せたい。
一緒にごちそうさまをしたい。
なんならこれが1番効果ありかもしれません。

↓特に幼児クラスになってくるとお友達効果はすごいです!!

給食のお友達効果

お家なら甘えて甘えて自分の主張を言い続けられますが、保育園は子ども達にとって小さな社会です。


給食の先生が一生懸命作ってくれていることを子ども達は知っています。
その先生が目の前にいて一緒に給食を食べているんです。
そんな食事の1シーンからも「思いやり」が育つのです。

もちろん食べられない子もいます。
そんなときは無理はせず、今回食べられなくても次は食べられることもよくあること。

無理やり食べさせない
口に入れすぎない
長い時間食べさせない

↓偏食や好き嫌いはすぐに無くなりません。
長期的に見て諦めずに少しずつ食べられるようにしていきたいですね!
食べることがキライになったり、給食時間が苦痛にならないように無理強いは絶対にやめましょう。

無理強いさせない

こんなことは常識ですが、 
なんでもかんでも子どもの言いなりで残してばかりも違うと思います。

子どもの今だけじゃなく、この先の成長した後のことも考えると
やっぱり色々食べられた方が人生楽しいですよね!!
私たち保育士の力で少しでも、そんなふうに出来たらいいなと思います。

食は大事。
生きることです。
そして、食を通して心も身体も成長しています。

ちなみに0歳児クラスの赤ちゃん達は、ベーッと口から出したり、首を振って拒否したりしますが、
先生の
くるくるくるくるぽーーーん
というまほうの言葉で口を開けて食べています。

やっぱり魔法ですね!!

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