保育士になったのになぜ掃除ばかり?辞めたいという新人の声とは

「可愛い子ども達と毎日一緒に過ごせる!!」と、理想を描いていた新人保育士は多いはず。
それなのにいざ、仕事が始まってみれば、
掃除!
掃除!!
掃除!!!
の連続で、理想と現実のギャップにモチベーションが下がり、
「掃除ばかりさせられてる」と感じて不満が大きくなり、
「掃除ばかりなんて保育士になった意味がない」と辞めたい理由の一つになったりします。
一方で同期はもう担当クラスが任されていて、主活動や書類などもこなしていたり…
そんな姿を横目で見ながら劣等感を抱きつつ
「もしかして掃除ばかりしてるのは自分だけ??」
「私は仕事ができないから?」と悩んでいる保育士の声はたくさんあります。
園長が断言!保育園で一番大切な業務は掃除です!

子ども達を保育する場所は、清潔で安全でなければなりません。
掃除をしないことには保育は始められないのです。
何かを始める前には掃除、終わった後には掃除。
部屋の床掃除だけでも何度もありますし、トイレや手洗い場、靴箱や玄関など他にもいろいろ掃除をする場所はあります。
後回しにも出来ないし、適当にも出来ません。
掃除がおそろかだと、不衛生ですし、感染症の拡大リスクが確実に高まります。
子ども達が健康に過ごすためには、掃除は本当に大切な業務です。
私の保育園で実践しているお掃除ルーティン
- 7:20
まず、早番は保育室を掃除するところから始まります。
- 7:30開園 順次登園
徐々に子ども達が登園してきます。
- 7:45
子どもと「おはよう!」なんて挨拶をしながら、壁や細かいところを消毒していきます。
- 10:00朝の会
主活動 - 12:00
給食を食べている間に布団敷く場所の掃除をします。
- 12:30
給食後の掃除は大変です。
食べこぼしがありますからね!
食べ物のゴミが残らないように丁寧に隅々を掃除します。 - 13:30
- 14:45
布団を片付けた後に掃除をします。
- 15:15
おやつ後の掃除は給食よりほど大変ではありません。
- 16:00帰りの会
順次降園 - 17:00
お迎えが徐々に始まり、園児も少なくなってくるのでクラスを合同にしていきます。
空いたお部屋を掃除していきます。 - 18:30
延長保育で夕食を食べる子が何人かいます。
- 19:00
- 20:30閉園
これに加え、玩具消毒、全ての活動に事前準備が必要です。
例えば、給食だったらテーブルを拭いたりなどですね。
掃除や準備、消毒、整理整頓、、やってもやっても終わらないのが保育園の掃除業務です。
数えてみたら1日に14回ほど掃除をしていることがわかりました。
一般の方からすれば「多すぎない?」って思うかもしれませんが、保育の現場ではこれは当たり前、もっと多くても特に驚くようなものではないのです。
それくらい保育園と言う場所は清潔さを求められる場所なので隅々まで行き届いた徹底した清掃作業が必要なんです。
園長としては1日に14回の掃除は「ごくごく当たりまえ」という感覚です。
保育園で一番大切な業務が掃除だと断言できる3つの理由

掃除がメインに見えてしまいますが、違います。
質の良い保育を提供するためには、質の良い掃除ができないといけないのです。
掃除をしなければ保育が始まらないのですから。
だから、掃除は大切なんです!
- ゴミや不要な物からの誤嚥を防いで安心して過ごせる環境を作る
- 衛生を保って、子ども達が健康に過ごせるように環境を整える
- 整理整頓をして転倒や物の落下、打撲を防ぎ安全な保育を行う
あらゆることに危機管理を持たなければいけません。
事故が起こってからでは遅いのです!!
ゴミや不要な物からの誤嚥・誤飲を防いで安心して過ごせる環境を作る

保育園は0歳児の赤ちゃんから預かっています。
赤ちゃんはなんでも口に入れます。
本当になんでも口に入れちゃうんです!
掃除ができていなかったら、、、
もしも、床に落ちていた給食の食べこぼしを食べてしまったら、
大事故です。
食物アレルギーの子もいます。
食べてはいけないものを知らずに口に入れてしまったら、
命に関わります。
給食後の掃除は、床だけではなくテーブルの裏や横面、椅子も丁寧に拭きましょう。
小さい子は汚れた手でいろんな場所を触ります!!
保育室を綺麗にすることは
安心して保育ができる環境作りに繋がります。
↓絵本が破れたり、制作で使ったテープだったり、ティッシュだったり、誤嚥誤飲は日常的に使用するものが多いです。口に入れても命に関わるものではないかもしれませんが、誤嚥誤飲は危険なことには変わりありません。

衛生を保って、子ども達が健康に過ごせるように環境を整える

保育園では様々な感染症が流行します。
子どもの集団生活なので、広がりやすいです。
感染を防ぐためには掃除や消毒しかありません。
子ども行動をセーブすることは出来ません。
子どもが使った後を念入りに掃除するのです。
トイレや手洗い場は感染経路になりやすい場所です。
隅々まで気を配る必要があります。
感染症が流行っている時期は、掃除をする先生もマスクや手袋、掃除後の消毒を徹底して感染しないようにしましょう。
トイレ掃除は便座の裏も忘れないでください。
掃除の後は必ず自分の手の消毒もしておきましょう!
手洗い場は、排水溝も小まめに掃除します。
蛇口の付け根や向かいの壁の付け根など、水が流れる場所じゃなくても水がかかる場所は掃除をし忘れて水垢が溜まりやすいです。拭き上げを忘れないようにしておくこと!
↓保育園のトイレはみんなが使う場所なので感染リスクが高いため、衛生管理を徹底するための解説記事もあります。



整理整頓をして転倒や物の落下、打撲を防ぎ安全な保育を行う。

散らかっていると、落ちている玩具に躓いて転んで怪我をする恐れがあります。
棚の上に物を置きすぎていると、落下して子どもの頭に当たって怪我をする可能性があります。
物を置きっぱなしだったりすると、子どもそれにがぶつかって事故になることがあります。
掃除は整理整頓から始まります。
- 散らかっていたら整える
- 元の場所に戻す。
- 動かせるものは動かして隅々まで綺麗にする。
ただ見えているところをなぞるだけではありません。
安全な保育をするためにも掃除は基本です。
棚の上に絵本を置きっぱなしにしていませんか?
置きっぱなしにした絵本の角が棚からはみ出していて大人の体がぶつかったら、そのまま絵本は落ちてしまいますよね?
下にいる子どもの頭にあたるかもしれません。
「ちょっと今だけここに置いおておこう」という軽い気持ちでいるかもしれませんが、そういう時に限って子どもはそれにつまづいて転んだりするんです。
↓実際に「保育の安全研究・研究センターのサイト」で様々な事故の事例が掲載されていますが、衝突や転倒事故も多いです。

掃除が一番大事なので新人保育士には徹底的に掃除を指導します

掃除は誰がやってもいい仕事なのですが、ちゃんと出来る人って意外と少ないんです。
掃除を適当に考えていたり、掃除にめんどくささを感じる人は、どんな業務に対してもマイナス面ばかりを見がちなので仕事を任せようとは思いません。
「どこを見て掃除していたの?」「本当に掃除したの?」とならないようにするには、指導の仕方もただ指示するだけにならないようにしましょう。
掃除の重要性を新人保育士に伝える

掃除を嫌がる新人保育士のモチベーションの上げ方

指導する側は「掃除なんて誰でも出来て当たり前」「新人がやって当たり前」と思ってはいけません!
しっかりと感謝の気持ちを言葉にするようにしましょう。
「ここ、最近汚れてるなって気になってたの!気づいて掃除してくれてありがとう!」
「〇〇先生が掃除した後は、いつもピカピカになっていて気持ちいいね!」
など、掃除でのありがとうポイントは無限にあります。
さいごに

良い保育をするには
掃除は必ず必要です。
ゴミが落ちていたり
汚れがついたままだったり
ホコリがたまっていたり…
そんな保育園で子ども達が過ごすとどうでしょうか?
心も体も
健康じゃなくなる可能性大です。
掃除をする人は別に誰でも構いません。
裏が掃除だとすると、表ではグルングルンに保育が回っているわけですから、その日の保育を回す「主の先生」は掃除をするのは難しいです。
園によっては
主な業務が掃除として勤務しているパートの先生がいるところもあります。
補助の先生がするところもあります。
フリーの先生がするところもあります。
看護師さんや調理さんも一緒に協力し合うところもあります。
園長だって掃除します!
先ほど
「誰でもいい」とは言いました。
でも、
「誰でも出来る」とは言っていません。
保育園の掃除は結構大変です。
掃除に没頭していいわけではありません。
保育は目で見るだけでなく耳も必要です。
いつもと違うお部屋のざわつき。
いつもと違う誰かの口調。
そんなことも耳だけで気づきます。
そんな時は一瞬、掃除を置いて保育の援助に入ることも。
でもでも、そんなことをしていたら
掃除は終わりません。
もうすぐ、このお部屋を使う予定!
ということも多いんです。
清く・素早く・隅々まで
これは保育園の掃除の合言葉です。




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