【新人保育士奮闘記】保育園の集団生活が難しいマイペースやマイワールドが強い女児のトリセツ。劇的に改善させた事例を徹底解説!

保育園エピソード

マイワールドが強い子どもって?

マイワールドが強い子どもって?
マイワールドが強い子どもって?

ASD(自閉症スペクトラム障害)などの特性を持つ人が、ストレスから解放されて自分の世界に没入する時間を指す言葉として使われます。

「マイペース」ともよく言われますが、他者の状況や環境にあまり影響されず、自分のペースや想像の世界に集中している状態です。
例えば、自分の好きな遊びに没頭したり、自分の世界に入り込んで周囲の人や状況に気づかないなどの特徴があります。

こうした子どもは、想像力が豊かでクリエイティブな一方で、他者との関わりやコミュニケーションに時間がかかることもあります。

保育園(集団生活)で見せる特徴
自分の世界に浸るあまり、保育者の話を聞いていなかったり友達との深い関係作りが苦手だったりします。誰かに合わせたりしながら一緒に物事を楽しむよりも、1人で自分だけのペースで過ごすことに心地よさを感じます。
注意したり、叱ったところで、わかりやすい変化もありません。

家庭で見せる特徴
家庭は小さな社会の中なので、マイワールドやマイペースがあまり目立つことはありません。
好きな遊びにはひたすら没頭したり、外出先で知らない人にも平気で話しかけたりする一面があります。

いくら言っても改善されない…そんな毎日続くのは、子ども本人も関わる保育士もストレスが溜まる一方です。保育士としてそんな子どもたちをどのように援助すれば、集団生活が過ごしやすくなるのでしょうか。

それはたった一つの注意点に気を付けるだけだったのです!!

  • 話を聞かず、見えない何かといつも遊んでいる4歳女児への対応
  • いつも空想の世界に浸って、プリンセスの演技のような話し方や仕草をするシングル家庭4歳女児への対応
  • 集団から離れてふらりふらりと1人行動や1人遊びが多く、動きや反応が鈍くて怪我が多い2歳女児への対応

事例①話を聞かず、見えない何かといつも遊んでいる4歳女児への対応

話を聞かず、見えない何かといつも遊んでいる4歳女児への対応
話を聞かず、見えない何かといつも遊んでいる4歳女児への対応

4歳女児 マイちゃんの事例「心配の始まりは保育士の小さな気づきから。」

ある時、新人の担任の先生から相談を受けました。

新人保育士
新人保育士

マイちゃんがちょっと心配です。
いつも話を聞いてなくて違うところを向いて、
見えない何かと遊んでいます。

話を聞く時間なのに、
集団に紛れて鼻歌を歌ったり、
他に気になるものを見つけるとずっと触ったり、何かに話しかけていたり。

話の内容は案の定わかっていません。
マイペースが過ぎるような気がしています。

sanamina園長
sanamina園長

そのことによって
先生が困ったり、
お友達が困ったり、
本人が困ったりしていますか?

新人保育士
新人保育士

いえ、誰もいまのところ困ってはいません。


なかなか寝付けない午睡時間は、
布団の上で横になって何かと戦っています…。

給食中にご飯粒がテーブルの上に落ちたら、
そのご飯粒を指で潰して遊びます。

笑ってはいけないところでも
面白いことを見つけると
笑ってしまうのもマイちゃんです。
だって面白いものは面白いんですもんね。

今は誰も困っていないと言っても、先生たちはマイちゃんを個人的に注意しがちです。
だからといってマイちゃんのワールドとペースが改善されるわけではありません。
先生たちのストレスが心配に変化していったのです。

劇的に集団生活が過ごしやすくなる接し方のポイントは?

「この子はこんな子だから」という固定概念や先入観を持たないことが大事です。
その子の魅力を見つけてみる!

今回の事例は
先生も本人も友達も誰もマイちゃんのマイワールドにそこまで困っていないこと」がポイントです。

「マイちゃんは話をどうせ聞いていないから出来ないだろう」
「マイちゃんはどうせみんなと頑張ることなんて出来ないだろう」
と思って接すると、可能性を潰してしまうことになりかねません。

保育士の先入観や固定概念を取っ払って、マイちゃんの魅力を見つけた結果、
行事になると、ここ一番のやる気をいつも見せてくれて頑張れるんです!

習得も早く、ここぞとばかりに褒められ、まんざらでもない様子でクールに満足感を味わっているのです。

運動会のお遊戯ではセンターに抜擢され、クリスマス会の劇では急遽欠席した子の役割も担当してくれました。
「この子はできない」という先入観を持っていたら、マイちゃんのこんな魅力や可能性は見えなかったでしょう。

事例②いつも空想の世界に浸って、プリンセスの演技のような話し方や仕草をするシングル家庭4歳女児への対応

いつも空想の世界に浸って、プリンセスの演技のような話し方や仕草をするシングル家庭4歳女児への対応
いつも空想の世界に浸って、プリンセスの演技のような話し方や仕草をするシングル家庭4歳女児への対応

4歳児 スミレちゃんの事例「マイワールドの原因を背景から考えてみる」

新人保育士
新人保育士

スミレちゃんって、いつも空想の世界に入っていて何かになりきっている感じで違和感があります。
どんな言葉もセリフっぽくてオーバーだったり、表情も自然じゃないように見えます。
同年齢の友達はあんまりスミレちゃんと遊びたがらず年下の子と遊んでいることが多いです。
一緒に遊んでもらえないことで、すみれちゃんは少し疎外感を感じてしまっています。

sanamina園長
sanamina園長

スミレちゃんとママとの関わりは先生が見える限りでどんな感じですか?

新人保育士
新人保育士

映画のワンシーンのように毎回「ママー」と笑顔で叫びながら走って抱きつきに行っていて、ママが喜ぶような言葉ばかりを選んで話している印象です。
あと、気になるのは連絡帳で「スミレが謝ってくれた」みたいな内容がよく書かれているんです。もちろん、スミレちゃんがいけないことをしたのは大前提あるのですが、ママがすみれちゃんに謝ってもらえて満足している感じが…。
そんなことよりも、スミレちゃんのしたことがどうしていけなかったのかをスミレちゃん自信がわかることの方が大切なような気がするんですけどね。

スミレちゃんの家庭はシングルマザーです。
ママはキャリアウーマンで仕事は大忙しです。
その上、シングルマザーというところに後ろめたさも感じているようで、スミレちゃんをしっかり育てたいという思いが人一倍強いです。

それが故、愛の伝え方が今のスミレちゃんにとっては伝わりづらく、スミレちゃんは「ママを笑顔にするために自分が良い子にならなくちゃ」と潜在的に意識してしまっているのです。

全ての言葉や仕草が演技っぽくなるのも、「可愛い子」「良い子」を演じているからでしょう。


同年齢の友達と一緒にいるときは、保育者の方を見てアピールしながら大袈裟に泣いたり怒ったり、お姫様ごっこをしているわけじゃないのにお姫様のような話口調で終始話したり…お友達もスミレちゃんには戸惑っているのも事実で、、上手くいく訳なくトラブルが多いです。

劇的に集団生活が過ごしやすくなる接し方のポイントは?

マイワールドに入ってしまう背景を考えることで、園で出来ることが見えてきます。
まずは、その子に合いそうな友達を1人でもいいから見つけて関わりを援助してみましょう。

同じくマイペースな女の子が同じクラスにいました。
ペアを組む時はその2人でペアを組むようにすると、いつの間にかとても仲良くなっていました。
マイペース、マイワールドが強い2人の空気感はもちろん独特です。
2人で楽しそうに遊んだり、2人で助け合って集団生活についていこうとしたり、スミレちゃんの演技っぽい雰囲気が劇的に減ってきました。
自然なスミレちゃんの姿で、時には2人で喧嘩をしたりもしています。
今までは「ママに見てもらう」「ママに話したい」というだけだったのが、「仲良しの友達に見てほしい、話したい」も加わりました。

一緒にいる友達が出来たことによって、集団生活を楽しめるようになりました。

事例③集団から離れてふらりふらりと1人行動や1人遊びが多く、動きや反応が鈍くて怪我が多い2歳女児への対応

集団から離れてふらりふらりと1人行動や1人遊びが多く、動きや反応が鈍くて怪我が多い2歳女児への対応
集団から離れてふらりふらりと1人行動や1人遊びが多く、動きや反応が鈍くて怪我が多い2歳女児への対応

2歳児 カノンちゃんの事例「別クラスで過ごす時間を作って、トラブルが多い環境から離れてみる」

ある日のこと。

新人保育士
新人保育士

カノンちゃんがお友達に噛みつかれました…

まだ別のある日

新人保育士
新人保育士

カノンちゃんが転んでおでこを打ちました

また、ある日

新人保育士
新人保育士

カノンちゃんがお友達にひっかかれました…

また、ある日

新人保育士
新人保育士

カノンちゃんが椅子でバランスを崩して唇を切りました。

sanamina園長
sanamina園長

怪我が続いていて、カノンちゃんのご両親がお怒りになっています。
怪我やトラブルが多いのは、カノンちゃんがお友達の玩具をとったり、落ち着きがなかったりするからですか?

新人保育士
新人保育士

違うんです。
カノンちゃんは、お友達に何かすることなんてないですし、落ち着きがないわけでもありません。
ただ、みんなが集まっている場所から離れたところに行きがちで、少し目を離した隙に怪我をしてしまいます。
噛みつきや引っ掻きは、ただお友達の目の前にいるるだけでなぜか起こってしまうんです…

カノンちゃんのお家はただでさえ怪我に敏感です。
転んでおでこを打った時は「救急車はどうして呼ばなかったのか?」とすごい剣幕でした。
もちろん救急車を呼ぶような怪我ではないですし、次の日には怪我の跡すらありません。
2歳児の子ども達は噛みつきや引っ掻きが起こりますし、転ぶことだってあります。
また、カノンちゃんが引っ掻かれたり噛みつかれたりするのはいつも同年齢児でした。

「カノンちゃんは絶対に絶対に怪我をさせられない」
と先生達は必要以上に敏感になりながら保育をしている中、なぜか怪我をする子はカノンちゃんばかり。

「またカノンちゃんか…」と先生達のストレスや緊張感が増すばかり。

劇的に集団生活が過ごしやすくなる接し方のポイントは?

年上のクラスで過ごす時間を作ってみると友達とのトラブルは劇的に減り、年上のクラスで過ごした時はふらふらと離れていても、お兄さんお姉さんが面倒見てくれて怪我は減るし、人と関わって遊ぶようになった!

基本的な主活動は同年齢児と過ごしますが、ちょっとした間の時間は年上のクラスで過ごすと、お兄さんお姉さんがカノンちゃんを可愛がって面倒を見てくれます。
1人遊びが多いカノンちゃんですが、自分からお兄さんお姉さんに「あそぼ」とアピールして遊んでもらうことを楽しむ姿も見られます。

ふらりふらりとお部屋中を回る姿は変わりませんが、お兄さんお姉さんに何かと話しかけられたり、誘導されたりで集団行動についていっています。

1人遊びや1人行動が多いカノンちゃんですが、先生達やお兄さんお姉さんのことは大好きで自分から抱きついたりして可愛がられています!

マイペースやマイワールドが強い女児のトリセツ

最後に
最後に

マイペースやマイワールドが強い子どもは、自分の世界やリズムに固執する傾向があり、集団のルールや他者との調和を求められる場面で、特に課題を感じることがあるでしょう。

以下の注意点を気をつけてアプローチをしていきましょう。

  1. 強制せず、理解を示して子どもが感じていることや考えていることに耳を傾けましょう。無理に集団に合わせさせると、子どもがストレスを感じ、逆に自己表現が難しくなってしまう恐れがあります。
  2. 他の子どもと比較して比べないようにしましょう。比較することは、その子の個性を否定してしま意がちです。
  3. 少しずつ他者との関わりを促していきましょう。ペア活動や小グループでの遊びを通じて他の子どもたちとの関わり方を学ぶ機会を増やしていくことが大切です。

個々の特性を理解し、それに応じたサポートを行うことでマイペースやマイワールドが強い子どもも集団の中で安心して成長できる環境が作れます。


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